本作は、真岡ウインドオーケストラ委嘱作品として作曲されたもの。第25回東関東アンサンブルコンテストにおいて金賞受賞。 　増3和音を多用した急緩急の三部形式で構成。タイトルがもつ「光」は、明かりのような輝かしいものではなく、光＝善として捉え、闇に覆われるか否かの瀬戸際での人間の心情や葛藤、世界観を表現している。不気味な雰囲気を醸し出す冒頭から始まり、打楽器を伴って緊張感を増しながら曲が展開する。中間部では、光と闇との間を漂うような美しい光の旋律が、まるで闇に抗うような不安定さを感じさせる。再現部からは、ドラムのエネルギーに後押しされながら、スピード感を持ってエンディングへ向かう。 − − − − − − − − − − − − − − − − − − 斯くして光は闇に被覆される ／ 篠塚祐伴（ 室内楽シリーズ 003） 編成：金管七重奏 ( Trp3 , Trb3 , Tuba ）＋打楽器（Drum Set 他） 演奏時間：約5分00秒 難易度：5 ★★★★★