サクソフォン二重奏のための「Rotte」/村田淳一
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本作は、2012年から2015年にかけて作曲された2本の同じ楽器のための連作です。
題名の「Rotte」(ロッテ)とは、戦闘機の編隊の2機1組のことを指す用語です。2本の楽器がお互いを補い合って軌跡を描く、という様子から名付けました。二重奏の形態をとっていますが、どちらかが伴奏という事はなく、お互いが重なり合う事によって旋律と伴奏が浮かび上がる仕組みが特徴となっています。
No.1
最初に作られた作品で、Rotteのコンセプトを最も表しています。
二つのパートが、合わさることによって旋律が完成する仕組みになっています。「古典を感じさせる響きを持った現代作品」というテーマで作曲しました。(2:30)
No.2
12/8 拍子の中で拍子が変わるポリリズムを使って作曲されています。着想自体は、作者が 2008年にイタリアに滞在した際に作られました。ラテン系の曲想で、アコーディオンで演奏された超絶技巧曲をイメージしています。(2:00)
No.3
二つの同じ旋律が、曲全体に渡って半拍ずれて演奏される曲です。ずれる事によって、エコーのような効果を生み出している実験的な作品です。またswing feelで演奏される曲でもあります。(2:50)
No.4
緩徐楽章をイメージした作品です。この連作の中では、旋律と伴奏に分かれたスタンダードな書き方をしている楽曲です。緩やかではありますが、随所にエコーのような Rotte 特有の雰囲気があります。(2:15)
No.5
古典的な組曲の終楽章をイメージして作曲しました。比較的軽い響きの作品です。(2:00)
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サクソフォン二重奏のための「Rotte」/村田淳一
(室内楽シリーズ 009 )
楽器編成/サクソフォン二重奏
演奏時間/No.1-2:30
No.2-2:00
No.3-2:50
No.4-2:15
No.5-2:00
難易度/4★★★★☆